
イメージ画像
作品名 | 水溜まりに浮かぶ島 |
---|---|
著者 | 三部けい |
出版社 | KADOKAWA |
日常の中には不運があると思うのですが、重なる不運を乗り越えてほしいと。行動することで幸せになる道を掴んでほしいと思いました。
今回も「三部けい」さんの作品ですが、割と新しめの作品ですが、読んだことがなかったので、これを機会にを読んでみました。

「水溜まりに浮かぶ島」ってどんな漫画?興味を持って読む前に、実際に私が読んでみた、あらすじやネタバレ感想を紹介します
「水溜まりに浮かぶ島」のあらすじやネタバレ
「水溜まりに浮かぶ島」は、少年がいつもの日常から、入れ替わった別の日常で起こる困難を乗り越えて、大切なものを取り戻すお話しです。
雨、お母さんは今日も帰ってこない。。
隣のフタバお姉ちゃんにもお母さんが帰ってきていないんじゃない??と聞かれている。
実は、お母さんは2週間も帰ってきていない。
しょぼい僕、明神湊をみて、クラスの友達は心配そうに言う。
お母さんが帰ってきていないことはだんだん周りも気づき始めている。このことがバレたら妹の渚も僕もお母さんと会えなくなっちゃう。
そんなことを思って学校の校門に向かっていた時・・
お母さん!!。 母が学校まで迎えに来てくれていた。
帰ってきてくれたお母さん。もう帰ってこないのかと思っていた。
そんな中、お母さんは、「今から遊園地に行こう」という。渚は大喜びで着替えてきてもいい?と言って、去年買ってもらったお気に入りのワンピースに着替えてきた。
遊園地で楽しむ渚。僕は、お母さんに毎日帰ってこれないの?かを聞くと・・・
そんな中お母さんは持っていた財布からお金を僕に渡した。
渚はお母さんと観覧車に乗りたいようで、一緒に乗ろうとせがんでいる。お母さんは高いところが苦手という理由で、僕と乗りなさいといって。渚と僕は観覧車にのってお母さんを見ていた・・・
いつもの、お金を渡す。この行動は母とのお別れの合図だった。いつもお母さんはお金を僕に渡して黙っていなくなる。。
いつもはもう少し居てくれるのに今回は早いなと思いながら、観覧車から母を見る。その時、母の口元が「さようなら」を告げたように見えた。
そんな中、天候はさらに悪くなり。観覧車に直撃する落雷。。
次の瞬間。
気が付くと、僕の目の前にあったのは、女性の死体。
窓に映ったのは、見知らぬ男性の姿でした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
場面は変わって・・・
現金強奪グループの手配のニュースがテレビで流れます。4人が実行犯。
1億5,000万円と2,000万円相当の貴金属が強奪されたニュースです。
それを見ていた実行犯の3人は怒りを覚えます。
なぜなら、金庫から奪ったのは3,000万円でしかなかったから。
さらには実行時は案内役にもう一人で、5人で実行したのだから。
5人の実行が4人、3,000万円の強奪が1億5,000万円に書き換えられている。
実行犯の黒松は案内役の椿という人物を見つけ出し残りの1億2,000万円を奪う計画を立てます。
さっそく、実行犯のうちの1人六月とコンタクトをとる黒松。
遊園地の観覧車で六月を殺害。その時、観覧車を襲う落雷。
次に黒松がガラス越しに見た姿は、少年の姿であった。。
強盗殺人犯と入れ替わった兄の湊、渚の兄と入れ替わった黒松。
それぞれの運命が入れ替わった二人の行動はここからどう起こされるのか。
- 明神湊:本作の主人公、小学生。母は育児放棄気味。黒松と落雷で入れ替わる
- 明神渚:湊の妹。寂しいとき人形遊びをしている。
- フタバ:湊の近所の女子高生。湊と渚を気にかけている。
- 黒松:強盗殺人犯。落雷で湊と入れ替わる。
- 椿:強盗の案内役。行方をくらましている。
- 六月:強奪事件の実行犯の一人、金庫の鍵を開ける係を受け持つ
「水溜まりに浮かぶ島」の感想
導入部がかなりそそられる展開で始まりました。
今回は、人物の入れ替わりですね。
しかも、育児放棄気味の母を持つ兄弟の兄「湊」と強盗殺人犯の「黒松」との入れ替わりです。
湊は、黒松の運命を背負う感じになると思いますが、どのようにこの境遇を打開していく形になるのか楽しみです。
一方で黒松は、湊になっているので、その状態をどう利用するのかといった形になるのかなと思っています。多分人生やり直そうではなく、この状態でどう1億2,000万円を手に入れるかといった思考と思います。
それぞれが、別の立場で大変な境遇にある中での入れ替わりをどのように捉えていくかも見ていきたいと思います。
本人たちだけが入れ替わりをわかっている中で、周りの人たちはいつも通りに接するので、描写や話が複雑になりそうですがそこにも人間的なドラマ要素がありそうです。どのように話が展開していくのか楽しみな漫画です。
いつも通り、初回導入の入りからのめり込める漫画です。
- やっぱり三部けい作品が好き。
- ヒューマンドラマ×サスペンスが好き。
- コンパクトまとまったサスペンスを読みたい。
三部けい最新作の「13回目の足跡」1巻のネタバレ感想記事はこちら
作品名 13回目の足跡 著者 三部けい 出版社 KADOKAWA 普通に過ごす日常に届く予知。いつも通りの日常の継続と予言通りに起こる出来事のギャップに不気味さを感じました。 昔からよく読んでいる「三部けい …